過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:27:40.25 ID:zxuPn9f5o

とある高校の学生食堂は一端覧祭のためにカーテンやパネルなどでいくつかのブロックに仕切られ、それぞれ飲食系の出し物のために使われている。
上条のクラスもその一角で喫茶店を開いていた。

「カミやん、来ぃへんなぁ……」

喫茶店エリアの入り口で呟くのは、青髪ピアス。
執事服をきっちりと着込んだ姿は高い身長と相まって、黙っていればそれなり見える。
その細い眼の奥で時折通りがかる女性客を物色していなければ、の話だが。

今日は一端覧祭の最終日だ。
これまでに、入院中の親友は姿を見せてはいない。
来ると言っていたのに、心配にもなる。

「にゃー、今日来るとか言ってたぜぃ?」

店の中から顔を出したのは、同じく執事服を着こんだ土御門元春。
その服装と金髪、サングラスが致命的なまでに似合わない。

「あれ、カミやん携帯直ったの?」

「夕べメールが来たぜよ。小萌先生が優待チケットくれたし、外出許可も出たから行くって」

「……ん? あれは……」

噂をすれば影とばかりに、食堂の入口に黒いツンツン頭が見えた。
まごうことなく親友の姿である。

二人は上条に声をかけようとして、凍りつく。
上条の隣にはなんと、女の子(しかも超有名女子中学校の制服)の姿が!

「……か」

「か」

「か……」


     「「カミやんが女の子を連れてきたァーーッ!?!?」」


金髪と青髪、二人の少年が同時に放った驚愕と絶望の叫びは、食堂どころか校舎中に響き渡った。



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