過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:39:08.34 ID:zxuPn9f5o

「……ねぇ」

「なんだ?」

「……その、今からさ、一緒に花火を見に行かない?」

一端覧祭のフィナーレとして、最終日の夜には盛大に花火が打ちあがる。
大覇星祭のナイトパレードのようなものだ。

「御坂は門限大丈夫なのか?」

「今日だけ門限が遅いのよ。うちの寮からだと建物の位置の関係で綺麗に花火見えないし。
 ま、もちろん花火終わったら即帰らないとだけどさ。
 というか、門限だったら誘えないでしょうが」

「そっかー……うーん」

美琴のほうは問題ないのだが、上条が渋い顔をする。

「……実は、上条さんにも門限がありまして」

「あ、そっか……」

退院間近とはいえ未だ入院中である上条には、問診だの入浴だの夕食だのすっぽかすといろいろ面倒臭いことになる予定がぎっしり入っている。
それに、病み上がりの身を余り引きずり回すのも良くないだろう。

「じゃあ花火はお預けね……」

「いや、ただなぁ、病院で割と元気な人向けに屋上を開放するって話もあってだな。
 病院の屋上でいいなら……」

「べ、別に私は構わないわよ」

上条と一緒と言うのが大事なのであって、場所自体はそこまで重要ではない。
二人でロマンチックな夜景を楽しみたいなーなどと言う年相応の願望がないわけではないが、この際優先順位としては下位に置く。

「じゃあ、決まりと言うことで」

「ええ」

二人は連れ立って、病院へと歩いて行った。



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