過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:46:15.42 ID:zxuPn9f5o

その光に照らされながら、美琴はちらりと上条の横顔を見た。
花火の爆音に掻き消され気配など微塵も分からないだろうに、何故か上条と目が合い、ふっと微笑まれる。
上条は何やら携帯電話を操作し、そして画面を美琴に見せた。

『こんなもの凄く綺麗な花火、天気もそこまで悪くならず無事に見られてよかったな』

美琴は微笑み返し、自らも携帯電話を操作して上条に見せる。

『ちょっとー、普通そこは隣の女の子に"お前のほうが綺麗だよ"とか言う所じゃないのー?(¬3¬)ノシ ペシペシ』

『なんだ御坂、俺にそんな台詞を吐いてほしいのか?』

『べ、別にそんなことないわよ! あくまで一般論として、女の子の扱い方を教えてあげようとしただけ!」

『美琴のほうが綺麗だと思うぞ』

『……………………………………………………
 ……………………………………………………
 ……………………………………………………
 …………ばーかばーか!!調子に乗るな!!』

からかわれているだけと分かっていても、下の名前呼びでそんな台詞を吐くなんて! 吐くなんて!
花火の光に顔を照らされていて、本当に良かった。
悪態をついた携帯電話の画面を見せるのが精いっぱいであり、しばらく上条と目を合わせることができなかった。


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