75:梓「モンスターハンター?」[sage]
2011/05/31(火) 07:12:12.41 ID:iMJypVEAO
梓「──憂ッ!!」
憂「え?」
梓ちゃんの叫び声。
気が付いた時には、ダイミョウザザミが旋回をしていて、勢いのついた鋏が私を横から殴ろうとしていた。
憂「───」
簡単に。足と地面が離れて吹っ飛ばされる。
浜辺に着地するけど、受け身なんて取れなかった。
梓「憂ー!!」
憂「…だ、大丈、夫…!!」
横殴りにあう時、盾を滑り込ませて体への直撃は防いだ。
でも、ギリギリだった。
無理な体勢で行ったガードに、右腕が悲鳴をあげている。
また同じ事をしたら、多分、右肘の関節が壊れちゃうと思う。
憂「ふぅ、ふぅ…」
呼吸を落ち着けながら、ポーチを開いて中から小さな革袋を取り出す。
使うのは「生命の粉塵」。
漢方の容量で造り出された、使用者だけでなく周囲に居る者の生命力を活性化させ、回復をもたらす薬。
こうしている間にも梓ちゃんが独りで戦っている。高価なお薬だけど出し惜しみはせずに、躊躇い無く使う!
粉塵を適量、口に含んで飲み込む。あとは、体にかけるように風にのせる。
瞬く間に、体の痛みが引いていった。
梓「これ…粉塵? 憂、こんな高価な薬……」
梓ちゃんにも届いたのか、足取りが軽くなったように見える。
大丈夫、まだ戦える!
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