4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/09(水) 18:11:00.92 ID:YP1g55uG0
兄弟たちの眠りを妨げないように起き上がり台所へ向かう。
その途中、トイレのドアに凭れ掛り大きな鼾をかいて眠る父に
もう一度、「死んじゃえばいいのに」と呟いて。
物心付いたときから真鍋家は貧しかった。
それは結婚前は真面目だった父親が酒と博打に大量の金をつぎ込むようになったからで、
私が高校に入学したと同時に母はいなくなった。
私たちは捨てられた。
父親はますますアルコールと競馬に依存していった。
まだ暴力が無いだけマシなのだろうけど、母親が残して言った貯金もそろそろ底をつきかけている。
父親も働いてはいるが、それを全て酒と博打に使ってしまうからだ。
私たちには親戚もいないから、頼る人なんて誰もいない。
あと少しで卒業だけど、私が学校を辞めて働くしかないのかも知れない。
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