過去ログ - 一方通行「イヤだ」part3
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820:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/09(土) 20:08:30.32 ID:pNp9CpoZo

 自動販売機でコーヒーを買い、溜息を吐きながらベンチに腰を下ろす。
今日はいつぞやの24時間生活以来、本当に長い一日だった。それもこれも全部垣根のせいだ。
そんな風に、そもそも垣根があんな事になっていた原因が自分である事を完全に棚上げしながら
一方通行は一息にコーヒーを飲み干した。

一方通行「ふあァ……」

 疲れきった身体の隅々までカフェインが巡っていく感覚を楽しみながら大きな欠伸をすると、
彼はゴロンとベンチに横になる。ベンチを独占するような真似は褒められたものではないが、
もう日が落ちかけている時間帯だし、人っ子一人見当たらない寂れた公園なのだから構わないだろう。

 反射があるとは言え、本来の彼は外でこんな無防備な姿を晒す真似は滅多にしない。
今はとにかく疲れているのだ。このまま目を閉じればモノの数秒でめくるめく夢の世界へと旅立てるだろう。
カフェインの覚醒作用が強く働き始めるまで一、二時間ほど。
効果が現れ始めるまで仮眠を取って、それから宿泊場所を探すことにしよう。

 うつらうつらとそんな計画を立てていた彼の耳に――

「おや、そこにいるのは一方通行ではありませんか?
とミサカはタイミングを見計らったかのように颯爽と現れます」

一方通行「!?」

 聞きなれた声が聞こえてくる。


彼の長い一日はまだ終わらないようだ。



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