14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/12(土) 09:05:31.83 ID:IW7IgJuDO
「どうした?元気ないじゃんか」
そんな私に律は軽口を続ける。実際元気になれるわけがないことを律だってよく知っている筈なのに。
「…うん」
私はただなんとなく、生返事を返す。
元気ない…か。
窓の外はそんな私にお似合いだと神様が語りかけるような、そんなどんよりとした灰色の空だった。ずっと病院のベッドの上にいて元気になれる筈もない。
手持ち無沙汰なのか律は、桜高指定の鞄からスティックを取り出すと私のベッドをドラム代わりに叩き始める。
会話もなく、ただ律がスティックを叩く。緩やかに時間は流れていく。
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