6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/12(土) 08:52:20.65 ID:IW7IgJuDO
数日後、私は自分の病名を担当の医者から聞かされることになる。先生は私の緊張を解くところから始め、そして私は自分の体に起こった異変について知ることになる。病名については難しい名前で延々と話されてよくは覚えていない。ただ私の病気は治療不可能で末期。もう余命一ヶ月しかない、という揺るぎない事実だけだった。
「ーー髪、切ろうかな」
さらさらと、手で自分の髪を梳きながら、ひとりごちる。なんだか急にうっとおしく思えてそんな独り言をこぼしてしまう。勿論ハサミなど持っているはずもないし、美容院になど行けるはずもない。
第一、本当に切るつもりなどさらさらなかった。
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