過去ログ - 一方通行「いい子にしてたかァ?」2
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105: ◆d85emWeMgI[saga]
2011/03/20(日) 18:39:46.43 ID:2XuDSNck0


「何モタモタしてやがンだよクソガキ」
「そっちこそ何してるの。学校の前にまで車で来ないでよ、恥ずかしいって」
「ウルセェ。黄泉川から聞いてなかったのか?このまま保育園に行くかから車の方が早ェンだよ」
「だからって正門の前で待ってることないでしょってミサカはミサ………」

言いかけて御坂は、ハッと口を押さえる。

ミサカはミサ?何て言おうとしたのだろうかと御坂を見ると、保護者さんが笑いを堪えているのが目に付いた。

御坂もそれに気付いたのか、キッ睨みつける。


「……何笑ってるの?」
「いや、――― ちゃンは色々大変ですねェ。しっかり猫は被り通さなきゃなァ」
「ううぅッ」

悔しそうに唸る御坂の頭を気軽にポンポンと叩く。
妹っぽい子だけど、御坂は基本しっかりもので、大人っぽい子だけど、完全に子供扱いだ。
下校していく男子生徒が羨ましそうにチラチラと見ていく。
多分、御坂と親しげにしているこの男の人が羨ましいのだろう。御坂モテるからな。

そんな周囲の目にも気付かないくらい、二人はじゃれ合いのようないい合いをしている。主に御坂が食ってかかって、保護者さんがそれをいなしてる感じ。
御坂の顔は案外嫌がっていない。それどころか、寧ろ喜んでいるようにも見える。ホント、どんな関係なんだろうこの保護者さんと。
ただ、そろそろ私は退散した方がいいのかもしれない。


「えっと、じゃあ私帰るね御坂。また明日」
「あ、うん。また明日ね〜」


二人の時間を邪魔するのは悪い。
御坂はいつもどおりの笑顔で手を振ってくれるけど、発せられる空気は『早く帰れ』と言いたげだ。
本当に馬に蹴られない内に帰った方が良さそうだ。

ただ、覚悟だけはしておいてもらおう。
これだけ注目を浴びれば多分明日は質問攻めだろう。御坂は、自分で思っているよりも遥かに注目を浴びている。
告白された回数は数えるのも馬鹿馬鹿しい。それら全てを御坂は瞬殺してきた。
恋心をオートで反射してるんじゃないか?とさえ言われている絶対防御だ。
そんな御坂が男の人と親しげにしていたのだから、注目されないわけがない。


私も勿論色々質問するつもりだしね。









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