過去ログ - 上条「み、御坂さ〜ん」美琴「触んないでよ。」
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249: ◆jPpg5.obl6
2011/04/20(水) 22:42:42.98 ID:w1zkgp3AO


「……」

肌の重なり、温もりを求める愛につつまれた甘い空気はもう微塵も残っていなかった。

「………不幸すぎる」

うなだれる上条の姿を見ながら、美琴はそのまましたって構わないんだけどな、と大胆な考えを巡らせる。

でも、スキン無しでするようなことを彼に提案したところで許されないことぐらい分かっていた。

もう、今は続行不可能。
二人の愛の営みは中止するしかない、それがこの状況に対する答えだ。

「はぁ…」

美琴は、上条と同じようにため息をついた。



――…さて、どうするんだろう



あの、甘い甘い雰囲気はいつのことだったかと思えるほど、すっかり変わってしまった。


「………」
「……」

お互いに繕う言葉が見つからない。

とりあえず上条の体にもう一度、美琴は体をどかっと沈ませた。






―――ぐぅぅぅ





「ん?」

「…三大欲求のひとつが目覚めてしまったみたいだな…ははは」


その代わり、三大欲求のうちの一つはついさっき失われましたけど?と、美琴は怪訝そうな表情を浮かべた。



――……ん?
欲求は失われてないか。
ようは、満たされるチャンスを失ったのね。



もう、ここまできたらなんだか彼の“不幸”がとても清々しいと思えた。





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