過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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529:1[sagesaga]
2011/04/25(月) 21:54:48.20 ID:sOkrHoNAO

雲川「…言うわね。最初のボケボケした会話からは想像もつかない程、真剣に語るじゃない」

フィアンマ「あの時の俺様と、今の俺様、どちらも『右方のフィアンマ』だ。あらゆる方面に対応する事もまた、リーダーの資質として必要な事だからな」

雲川「……その言葉には疑問は残るけど」

フィアンマ「そこに疑問を持つ事が、お前のリーダーシップの無さを表してるぞ」

雲川「私は表立って皆を導くなんてガラじゃないわ。だからこそ、統括理事の「ブレイン」なんて事してる訳だけど」

フィアンマ「ならばお前がいなくなった所で、誰も気付かないな。なにせ統括理事の「ブレイン」で、いわば裏方をやっている訳だからな」

雲川「…まぁ、そういう考えも出来なくはないけど」



フィアンマ「だったら、安心して『右方のフィアンマ』の一面を見せてやれるよ」



雲川「…は?」



ーーーー瞬間



ボバッッッッ!!!っと、風が爆発したーーーー。

雲川芹亜の座っていたベンチの丁度背後、つまりフィアンマの目の前にあったビルの窓ガラスはその力を受けて粉々に砕け、余波の風に乗るガラス破片が、死の体現となって雨のように降り注ぐ。
普通ならば必死にその場を離れるだろう。だが、そんな洗礼を受けてもフィアンマは眉一つ動かさず、そこにさっきまで存在していたはずの少女に対して届かぬ呟きを紡ぐ。


フィアンマ「……」

フィアンマ「……ふん、肉片も残らん、か……。本当に何の予防策もせずに来たのか…」


まるで、フィアンマの肩から直接生えたかのような陽炎の腕は、ゆらめきながら、やがて空気と同化し消えていった。


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