過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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588:1[sagesaga]
2011/05/20(金) 20:54:12.01 ID:WdivL7/AO

ーーーーー大通りーーーーー


風を切る音が、男の右耳を通過する。
黒光りした車体が同時に男の視界の端へとフェードアウトして行く事と、その音を関連付けるのは容易い。
忙しなく響くその音と、風を切る大きな車体は、フィアンマに思考という内的行動のきっかけを与えるには、充分だった。


フィアンマ「……」

フィアンマ(黒いワゴン車ーーーー…市民の私物……いや、「警備員」の物か?)


「警備員」。外来人でありながらその存在を連想するのは、やはり「世界の救済」を目的としたフィアンマからすれば当然既知な事なのだろう。


フィアンマ(……やはり…俺様があのビルのガラスを壊した事で、誰か怪我人が出たのか……?
………いや、その事については「設定」しておいた…。かすり傷程度は負っても、命を失ったような人間はいないはずだ……)

フィアンマ「………」スタスタスタ

ザワザワ…

ナンダ…サワガシイナ…?

ナンデモナニカオオキイジコガアッタラシイワヨ…

マジデ?コワイナァオイ…

ザワザワ…

フィアンマ「………」スタスタ

フィアンマ(………まぁ…怪我人がいなくともあの惨状では、「警備員」を呼ぶのは当たり前か………)

フィアンマ「………やはり派手にやりすぎた……。……もう少し調整するべきだったか………」スタスタスタ




警備員A「はいはーーい。お兄さん、ちょっと止まるじゃん?」


フィアンマ「……ん?」


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