過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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660:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 02:58:44.15 ID:BQ0cRo1AO

テッラが右手を乱暴に振ると共に、少年はテッラのもとへ向かうように大地を蹴った。
普通ならばテッラのギロチンに薙払われても、おかしくはない。
テッラのギロチンを避ける為には、本来その挙動を見て取ってからでは遅いのだ。

故に少年は、『能力』を使用する。


少年「……対象、『速度』」


少年が誰とも聞こえぬようなか細い声で呟くと、少年の速度が「倍」になる。
テッラのギロチンは少年の背中に掠るように振り払われたが、しかし少年にしかと命中する訳でもなく、結果、少年がテッラのギロチンをかいくぐったかのような構図となった。
そのまま少年はテッラの懐へと突っ込もうとするが、攻撃をかわされたテッラの顔には特に焦りもなく、一直線に向かってくる少年へただ呟いた。

テッラ「優先する。空気の流れを上位に、疾走を下位に」

ただテッラがそう呟いただけで、少年の体はまるで壁にでもぶつかったかのように弾かれる。

少年「ーーーーっう!?」

演算が途切れ、少年の『能力』が切れると共に、少年の体も固いコンクリートへと叩きつけられる。

少年「ーーーがァっ!?」

少年は、体中の酸素という酸素が肺から飛び出ていくのを苦々しく感じた。


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