過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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662:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:12:56.89 ID:BQ0cRo1AO

投げつけられたコンクリートブロックを、しかしテッラは難なく術式でかわした。
いくら巨大でも、いくら殺傷力があろうとも、
「優先順位」が低ければ、テッラにとってはそれはただの鉄くずとなんら変わりはない。

テッラの体に触れた直後に、粉々に四散したコンクリートブロックを見咎めると、破片があるのも構わずテッラは右手のギロチンを横薙に振るった。
あの怪我では最早飛び上がる事もかなわないだろう。
そう判断しての横薙のギロチンだったが、


そのギロチンは結果、空を切る事となった。




少年の姿が、ない。



まさか、目の前に少年の姿が無いとは思っていなかったテッラは、一瞬の驚嘆を表すが、しかし油断する事なく視線を左右に向ける。
が、しかし、
やはり、少年の姿は認められなかった。

てっきり無駄な連撃を仕掛けてくるものかと思ったテッラとしては、多少面を喰らう形となってしまった。
何故今、少年は自分の目の前にいないのか。



可能性としては、逃走。

または、秘匿。


テッラにとっては、2つの可能性のうち、前者の方が望ましくはなかった。
テッラが恐れるものの一つとして、「不意打ち」がある。
「不意打ち」とは、テッラ自身が相手を認識する前に攻撃するもの。
つまり、状況を「優先」する隙が無いのである。
テッラの術式は、テッラ自身が認識しなければ術式として成立しない。
故にテッラの五感で認知する事が出来ればどうとでもしようがあるのだが、テッラが認知しないものは術式にも組み込めないのだ。


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