過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
1- 20
665:1[sagesaga]
2011/06/20(月) 03:26:41.91 ID:BQ0cRo1AO

頭が、痛い。
割れそうだ。
鼻から血を流し、ヘッドギアからもプラグが何本か外れ、しかしそれでも少年は、微笑ながらテッラの目の前に立つ。


そしてそれは、少年が今まさに、「3.8」を脱却した瞬間だった。


最早「レベル4」以上と言っても過言では無いのかもしれない。
それ程までに、脳に負担をかけた巨大かつ複雑な演算だった。


勝利は、確信した。



少年「……結局、あんたの『能力』が何だかは分からなかったよ…。その小麦粉も、俺の最初の突進が弾かれたのも……」

少年はまるで全てが終わったかのような、エピローグを語るように、一人言を呟くように、静かに、しっかりと言葉を紡いだ。


少年「……まぁ、もうどうでもいいけどな……。俺は今、『完成』したから…」


少年の雰囲気が違う事を感じたテッラだったが、しかしそれでも焦らず、テッラも言葉を返した。


テッラ「……どうやら、『終わり』という事ですかねー?」

少年「あぁ。そうだ。俺とあんた、最後の対話だよ……」

テッラ「………」


少年はそう言うと、テッラもまた、最後の言葉を紡ぐ為に押し黙った。

たった一言。

二人はそれしか語らない。
それだけで、この二人の『全て』が終わる。
それがこの二人の最後の戦い。



少年の口が、動いた。






少年「……対象、『空間』」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
849Res/506.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice