過去ログ - テッラ「『光の処刑』が完成しました。」
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802:1[sagesaga]
2011/09/04(日) 22:30:59.04 ID:P7mOVzLAO

テッラ「これは……歓喜…なんですかねー…」ククッ

テッラは思う。
このこみ上げてくる笑いは、己の神への変わらぬ忠誠心がもたらす歓喜なのか、と。

恐らくはそうなのだろう。
嘆く必要はない。悲しむ必要はない。貶める必要はない。
己の『神上』への道。敬愛の道。尊上の道。
神への変わらぬ気持ち。

何を嘆く?何を悲しむ?何を貶める?

だから、これは歓喜だ。
テッラはそう考える。
いや、そうとしか考えられなかった。

再び止めていた足を動かし、歩を進めていく。
その顔には何の懸念もなく、何の疑念もなく、何の憂いもなく、
いつも通りのテッラ。
先の心持ちなど何もなかったかのように。
いつも通りに歩を進める。
いつも通り。
いつも通り。
いつも通り。

先へ先へと進めていくにつれて、道は段々と広くなっていった。
大した広さでもないが、もしかしたらこの先公道にでも繋がっているのではないか、とテッラは懸念していると、

不意にテッラの身体に影が射した。

ふと左を向くと、巨大なビルが立っていた。これまた大きなビルだが、やはりこのビルも人の気配がないようで、廃墟、と言えば言い過ぎだが、それに近いものとなっていた。
日の方向と重なっていたのだろう。テッラの身体に影が射したのは、このビルの影だったのだ。
以前はどんな企業のビルだったのだろう。
テッラはなんとなくそう思った。

テッラ「……こんな大企業が使っていそうな大きなビルでも、潰れるなんて事はあるんですねー……。なにかヘマでもしたんでしょうか」

そんな他愛のない独り言を呟きながら、テッラはその場から足を動かし、先へと歩を進めようとすると



テッラの左肩から赤い液体が飛び散った。






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