過去ログ - 上条「専属教師?」イボンヌ「(コクリ)」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/14(月) 17:04:01.78 ID:7D4+2kDa0
序章
上条当麻は不幸な人間である自分を、あまり賢くない人間の枠に分類している。なんだか色々悲しくなるがそれはどうしようもない事実だ。
上条に宿る異能の力を打ち消す右手「幻想殺し」の影響(おそらく)による超能力開発「暗記術」の赤点はまだしも国語、数学、理科、社会などといった基本的学問においても赤点のアウトとセーフのラインを行ったり来たりしていて、クラス担任の月詠小萌に悪魔で天子な声で「補修なのです〜」と呼び出された回数などもう数えるのも面倒臭いほどだった。
まあ補修についてはさまざまなトラブルに巻き込まれ「不幸」にも授業に出られなかったという上条としては不本意なものが殆どなのだが。
しかしながら、そもそも上条の頭が良かったら補修や何やがあっても平気なのでは?という方が居るかもしれないので、続けて説明しよう。
実際には上条は頭が悪いと言う訳ではない。
ある時はとある錬金術師の黄金錬金の欠点を見破ったし、ある時はほんの僅かな会話からローマ正教の修道女たちが潜伏している場所を探し出した。
またある時は神の右席の1人である男の術式の穴を見つけ、飛行機をジャック、墜落させようとしたテロリストの男が持っていた防水加工された銃を「熱膨張」という化学反応を利用し無効化した。
と、上条は意外と頭が切れる。ではなぜ細かいことに気づき、僅かな(と言ったら失礼かもしれないが)知識を生かし、数々の修羅場を潜り抜けてきた上条がこうも悪い点ばかり取っているのか。
それはただ単純に「勉強している時間が少ないから」というある意味当然の事だった。
上条は「天才」ではなく、ごく普通の高校生である。勉強をしていないのなら出来なくて当たり前なのだが、これは上条が勉強嫌いだから、と言う単純なものではない。
思い出してほしい上条当麻は不幸な人間であるという事を。
朝は上条の寮に同居している高級ティーカップのような修道服をまとったシスターと自分(あと三毛猫)の朝食を作らなければならず、学校が終わり夕方になれば学園都市3位の超能力者であるビリビリ中学生、もしくはスキルアウトの不良に絡まれる。ここまでで体力の約7割を消費しやっと帰宅できたかと思いきや、洗濯物の取り込み、朝と同じくシスターと自分の夕食作り、さてやっと宿題ができるとノートと教科書を広げれば、シスターと三毛猫が「かまってくれ」と要求(主に噛み付き)してくる。
シスターと三毛猫が床に就く頃には上条の体力及び精神は底を尽いていて、宿題を最後の力を振り絞り、何とか終わらせたら後はもう寝ることしか出来ない。
基本がこれ、そう、基本がこれだ。
今のは上条の1日を至極簡潔にしたもので、詳しく繊細に語れと言われればそれこそ数々の不幸があり、さらには上条も予期せぬ大きな不幸が急に舞い込んでくることもある。
学生という立場にあってこういうのは何だが、正直勉強どころではないのだ。
上条が今の生活で学習能力をアップさせるには、それこそ学校に居る間に教わった事を全て理解し、脳内の知識記憶に叩き込むしかない。
「……そんな事、平凡な高校生である上条さんには出来ませんよっと……でも何とかしないとまた補修が……」
そんな不幸な少年上条当麻と
「……………」
「…ん?」
謎の少女が出会うとき
「……いま、何か言った?」
「……………(コクリ)」
物語は始まる
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