過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)
2011/03/16(水) 11:43:38.66 ID:asCXElMAO
いつも後ろで留めていた髪は今はおろしており、垣根帝督と同じ色をしたその金髪は、仄かな電灯の明かりに照らされ、身に纏う豪奢なそれと共に白いシーツによく映える。

垣根「ドレス、乱れてるぞ」

心理定規「やだ、欲情したの?」

[ピーーー]。そう呟いて正面の窓ガラスに向かい合う。

一面が窓ガラスになったそこに反射して映りこんでいたのはベッドに腰掛ける自分の姿だ。そのベッドに寝そべる少女は解いた髪を細い指で弄りながら、もう片方の手を天井に掲げ、薬指に嵌められた指輪をじっと見つめている。

垣根「…………」

垣根はその窓ガラスに映る一時の平穏を見つめ、次にその先に広がる街を、学園都市を眺めた。

空が闇に覆われど、やはり科学が支配するこの街は夜に沈む事はない。目の前に広がる電光に包まれた学園都市は見ようによっては、まるで光を象徴しているとも思えてくる。

しかし、

垣根「…………」

この街は地獄だ。




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