過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)
2011/03/15(火) 21:59:05.58 ID:tGm9G5tAO

それは、始まり。

本来あり得る事のないこの物語の発端は、1人の少女。

学園都市にたった数人しか存在しない超能力、その一角に座するレベル5。

その少女は歩いていた。闇に包まれた学園都市を、幽鬼の様にひたひたと。

少女の通った痕に付いて来るのは、赤く掠れた足跡に、どこからか漏れ響く音。

髪に隠れたその瞳に光はない、街を覆う夜より深い、闇の深淵を連想させるその眼には何も映っていない。

「…………」

少女は赤黒い何かにまみれていた。

栗色の髪も、健康そうな肌も、高名なデザイナーが制作したその制服も、たなびけば可憐なスカートも、それに隠れた短パンも、白のソックスも、艶のかかるローファも、

少女の脆い心までも、全て赤黒い血にまみれていた。




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