過去ログ - 上条「…ディアボロ?」12
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851:『究極生物編』:第14話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/30(水) 19:48:36.90 ID:VIsGnr+d0

振り返れば、これまた『研究所』という施設には、
随分と似つかわしく無い姿形の男が立っていた。

身長は一八〇を超えているであろう長身で、体つきはかなりがっちりしている。
その身を包むのは、何てことの無い、短パンにTシャツの軽装で、
髪は明らかに染めたと解る青色、両の耳には、地味な意匠の『ピアス』が付いている。
目は、眠っているかの様であり、針の様に細く、口元は、明るく笑みの弧を作っている。

―――『明るい雰囲気』の少年であり
―――そしてその雰囲気が、この場には酷くアンバランスで
―――それが却って不気味な少年であった

一方通行「あァん?」
一方通行「てめェは確か―――」

『一方通行』は首を傾げて、目の前の少年の事を思い出そうとするが、果たせない。
見覚えはあるのである。何処かで一度は会っている…気がする。しかし、思い出せない。

―――『一方通行』と『上条当麻』の『この世界』での『初邂逅』
―――その場面にこの少年…『青髪ピアス』は居合わせていた訳であり
―――つまりほんの数時間前に、2人は出会っている訳だが…

一方通行「(―――誰だっけか?)」

思い出せない。
『一方通行』からすれば、あの場における『青髪ピアス』など、
『路傍の石』みたいな物であり、故に、かろうじて視界の端に、
彼が写っていた事を、『一方通行』の脳は記憶しているモノの、
それは確固たる記憶とは言え無い程の朧なヴィジョンでしか無く、
『青髪ピアス』の事を思い出すまでには至らない。



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