過去ログ - 上条「…ディアボロ?」12
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913:『究極生物編』:第14話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/31(木) 00:23:15.21 ID:u2KJI5790


広大な『地下空間』の中央に安置されている『ソレ』は、
巨大な強化ガラス製の『シリンダー』であった。

強化ガラスの厚さは、何と『30センチ』。
大型水族館の、巨大水槽にしか使用されない様な、
分厚く、恐ろしいぐらいに頑丈な代物であるが、
何故、そんなモノを使っているかと言えば、
中身の『ソレ』を絶対に外へと出さない為である。

そんなガラスで作られたシリンダーの中には、
薄緑色の培養液で満たされ、さらにその培養液の中では―――

―――『不定形のナニカ』が蠢いていた。

霞の目「…………」

『霞の目』が静かに見つめているその間でも、
一瞬たりとも、同じ形には留まらず、
その『不定形のナニカ』は、常にその構造を変化させている。

一見、巨大な『アメーバ状の物体』に見える『ソレ』は、
その不定形で軟体状の体の一部を、常に何がしかの『動物の器官』へと変化させているのである。
『犬の足』が出て来たかと思えば、次の瞬間には『蟹の鋏』へと変化し、
『鳥の翼』が出て来たかと思えば、次の瞬間には『獅子の頭』へと変化する。

アメリカの伝説的怪奇作家、『ハワード=フィリップス=ラヴクラフト』が、
その作品『狂気の山脈にて』において登場させたクリーチャー『ショゴス』が、
そのイメージとしては最も近いかもしれない。

兎に角、あらゆる生物の、あらゆる器官が、
そのアメーバ状の何かの一部にに、形成されては消え、形成されては消えを繰り返している。




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