過去ログ - まどか「マスクドライダーシステム?」
↓
1-
覧
板
20
47
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[saga]
2011/03/19(土) 11:30:40.88 ID:u6WK6D8m0
まどかは広い道路を走っていた。
都市のように開発されている見滝原は、それでいて緑に囲まれており、
自然と都市の調和が美しい街だ。 木漏れ日も、暖かく降り注いでいる。
ある程度走っていくと、二人の少女が見えてくる。
緑髪のおっとりとした美少女と、活発な雰囲気を醸し出す青い髪の少女だ。
二人はまどかを見つけると、笑顔で彼女に手を振った。
「おはよー、さやかちゃん、仁美ちゃん」
「おはようございます、まどかさん」
「まどか、遅ーい! お、かわいいリボンしてるねぇ」
「そ、そうかな? 派手すぎじゃない?」
「とても似合っていますわ」
まどか達はいつも通りのやりとりをしながら歩き始める。
時折駆けたり、ゆっくりと歩いたり。 笑いが絶えない通学であった。
今度はゆっくりと歩きながら、まどか達は一列になる。
「でね、『ラブレターじゃなく直に告白できなきゃ駄目だ』って」
真ん中に居るまどかは、二人に朝聞いた母の話をしてやる。
「相変わらずかっこいいねえ、まどかのママは。
美人だし、バリキャリだし!」
一番前を歩いていた仁美が振り返った。
「そんな風に割り切れたらいいのですけど……はぁ……」
仁美が溜め息を吐き、俯く。
その顔は憂いを帯びており、この少女の美しさを際立たせる。
さやかが意地の悪い笑みを浮かべながら、仁美をからかう。
「羨ましい悩みだねぇ?」
「いいなぁ……私も一通くらい貰ってみたいな。 ラブレター」
まどかやさやかは、仁美のようにラブレターを貰うことなど無い。
というより普通は無いのだが、目の前の仁美がこうもよくラブレターを
貰っているのを見ると、羨ましくもなってくる。
「ほぉーう? まどかも仁美みたいにモテモテの美少女に変身したいと?
それで、まずはリボンからイメチェンですかなぁ?
……さては、ママからモテる秘訣を教わったな〜? けしからんっ!」
「ち、違うよ! そんなんじゃないよ!」
「えぇーい、問答無用! そんな子は、私が嫁に貰ってやるぞぉ!」
さやかとまどかがじゃれ合っているさまを見て、仁美はまた溜息をつく。
ここはもう校門に近い。 近くに居る仁美も、かなり恥ずかしいのだ。
「……なにやってんの、お前ら」
そこへ、不意に男の声が入ってくる。 見た目からして警官のようだ。
いかにもなお巡りさんの格好をして、いかにもな自転車に乗っている。
ただ一つ違和感があるとすれば、何故か銀色のトランクを持っていることだ。
「あら、加賀美さん。 おはようございます。
いえ、あのように二人でじゃれ合っていまして……」
真っ先に気付いた仁美が、彼に挨拶と説明をする。
それを聞いた警官――加賀美と呼ばれた――が、盛大に溜め息をつく。
「ああ、おはよう仁美ちゃん。
……お前らな、もうここ校門前だぞ? 恥ずかしいと思わないのか?」
「あ、おはよう、加賀美さん。 違うんですよ、さやかちゃんがぁ……」
「うーっす加賀美ー。 お、私のせいにするのかぁまどか?
お主がハレンチなのがいけないのだぞぉー?」
「おはよう、まどか。 ……加賀美『さん』だろさやか。 まあ、おはよ」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
340Res/185.47 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - まどか「マスクドライダーシステム?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1300293536/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice