過去ログ - まどか「マスクドライダーシステム?」
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90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/03/24(木) 23:36:10.09 ID:0dUFtv5z0
「お、俺は……。
 君はどうしてそれを――」

言い淀む加賀美の後ろから、まどかが声を上げる。

「わ、私……呼ばれたんです! この子に……『助けて』って……」

少女はまどかの腕に抱かれている白い動物に目をやると、
得心がいったように頷いた。

「……わかったわ、説明しましょう。
 でも、その前に……」

少女は手に持っていた宝石を目の前に掲げた。
その瞬間、少女が光に包まれる。
光が収まり、その中から少女が現れると、その姿は制服姿から
舞台か何かの衣装のような服装へと変わっていた。

「ちょっと一仕事、やっちゃおうかしら!」

再び動き出す化け物達。
化物達は加賀美達から離れ、一斉に少女の下へと飛んでいく。

少女が飛び上がり、その腕を振るうと、数多のマスケット銃が
どこからともなく現れ、一斉に弾丸を射出する。
轟音と共に、弾丸の雨が化物達に降り注いだ。

圧倒的な殲滅射撃となったその攻撃により、化物達は焼き消されていった。

空間が再び歪んで行く。
辺りを見回すと、そこは元のフロアとなっていた。

さやかとまどかは顔を見合わせ、そこでやっと笑みをこぼす。
助けてくれた少女の下に、まどかとさやかが駆け寄った。

「やっと戻った……!」

「あ、あの、あなたは?」

「そうね、先に名乗っておこうかしら。
 私の名前は巴マミ。 で、その白いのが――」

「ま、待て三人共!」

その場が和やかな雰囲気になっていこうとするが、加賀美が声を張ってそれを
元の緊張の中に戻した。

新たな人影を、マスクドライダーの超感覚が捉えたのだ。

人影は、二つ。

「何か来る……気をつけろ!」

再びまどかとさやかの顔が強ばる。

先に現れたのは、先ほどの少女と似た意匠の服をまとった一人の少女。

やがてそれが目視できる位置までやってくると、まどか達は驚きの表情を浮かべ、
加賀美は素っ頓狂な声を上げた。

先に現れたのは、先ほどの少女と似た意匠の黒い服をまとった一人の少女――
暁美ほむら。

「ま、また女の子ぉ?」

「ほ、ほむら、ちゃん……」

ほむらは冷たい視線をまどかに向けて、一度目をそらし、軽く後方を
見やる。
ほむらの後ろから出てきた人物を見た瞬間、加賀美が驚きの声を上げた。

「あ、あなたは……!」

現れたのは、加賀美とは違う鎧を纏った人物。
マスクに覆われた顔から表情は読み取れないというのに、
その身から陰鬱な『闇』を漂わせる者。

加賀美が、その名を呼んだ――

「矢車、さん……!」



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