過去ログ - 紬「タックマン?」
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170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/05/11(水) 01:13:10.34 ID:39d3h1Aso
日本 桜が丘


紬「ただいま、斉藤」

斉藤「お嬢様。お疲れ様でした」

紬「皆は帰らせたわね」

斉藤「はい。後日また来ると」

紬「そう……」

ナイトストーカー。山中さわ子。そして、クラス5。
エヴォルドクラスに続いて、また世界を揺るがす存在が、こんなに近くに現われてしまった。
あくまでエージェントEの言うことを信じるならば、だが。運命的なものを感じてしまうのは事実だ。
これが、タックマンとしての運命だというのか。

大切なもの、守ろうとするもの。それらがいやおう無く巻き込まれていく。
生きている限り、人は誰かを傷つける。誰もがそうで、それは紬も例外ではない。
いや、それ以上に紬の業は深い。
戦いから守りたいと、遠ざけたいと思っても、それすら叶わない。
小さな願いですら、叶えてくれない。
それは、タックマンという生き方の代償なのか。
この生き方を選択した自分自身の背負うべき代償だとでも言うのか。

停電からは復旧した。
つまり、強制収容所から山中さわ子を救出するミッションは成功したということだろう。
これは当然のことだ。ナイトストーカーは精鋭中の精鋭揃い。皆が紬と互角以上の実力を持つ。
いわばタックマンが複数いる。そんな戦力と実行力を持ってすれば国営の機関への潜入などたやすいことだ。
送電施設への襲撃のような大胆すぎる作戦は初めてだが、クラス5絡みならば納得も出来る。
だが、クラス5、山中さわ子を手に入れ、ナイトストーカーは何をしようとしているというのか。

選択。

人は自らの生き方を選択しなければならない。

長官はいつもそう口にしていた。
彼が山中さわ子にそういったとしたら。選択を迫ったとしたら。
彼女は、何を選ぶのだろうか。
三年間一緒に居て、でも、わからない。人の心はわからない。心は通じ合わない。
通じ合わないという真実と、痛みを抱え、それでも生きていく。

紬「さわ子先生……」


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