194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/19(日) 03:39:47.30 ID:i3ah48K2o
タックマン「……」
ワイズマン「お前の示す正義と、俺の執行する正義に、何の違いがある。お前の独善を俺に押し付けるな。俺はお前とは違う」
タックマン「何……!」
ワイズマン「こいつらは金を持っている。つかまっても警察と交渉し、すぐに自由になるだろう。そうなればまたこいつらの食い物になる人間が出るだけだ。だったらここで殺したほうが、善良な人間が生き残る可能性が高い」
タックマン「……」
ワイズマン「お前の理想はご立派だが。所詮は独善だ。人を守るということは理想論では成し遂げられない。奴らは悪を選択した。その代償を負わせる者がいなければ、バランスは成り立たない」
タックマン「善と悪の境界線は誰が決める。誰が彼らを裁く権利を持っている」
ワイズマン「そんなものは俺が決める。善悪に境界線など存在しない。ならば誰かがその歪みや嘘を背負ってでも、悪を断たなければならない」
タックマン「誰もそんな権利などもっていない! お前のやっていることは、ただ自らの欲求を満たし、人を傷つける行為だ」
ワイズマン「なら、お前は正義そのものだとでもいうのか? ヒーロー」
タックマン「……っ」
ワイズマン「お前自身の歪みは誰が断罪する? 全てはバランスだ。お前が現われたから、俺が存在する。必然だよ、ヒーロー。俺はお前の歪みから生まれたんだ」
タックマン「あくまで人を傷つけるというのなら、私はお前を倒す」
ワイズマン「やってみろ。その力があるならな」
タックマン「っ!」
タックマンは風のような動きでワイズマンに接近する。
そしてその拳でワイズマンの顔面を捉え――られない。
タックマン「消えた!?」
ワイズマン「念動力にも使い方がある。光を曲げてしまえば、お前に俺の位置は特定できない」
タックマン「なっ……!?」
ワイズマン「そして、極限まで空気を圧縮し、解き放てば――」
タックマン(まずい!)
タックマンはとっさにマントを被る。
――爆発。
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