207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/08/23(火) 21:11:41.95 ID:vrmooJWNo
さわ子「余所見しちゃだめよ」
憂「えっ」
気付いたときには憂の体は大きく宙に浮いていた。赤子の突進攻撃をモロにうけたのだ。
恐ろしいパワーだった。何テンポか遅れて、憂の全身が引き裂かれるような痛みに襲われる。
さわ子「能力だけじゃない。単純なパワーもスピードもクラス4では太刀打ちできない水準の小悪魔。あまり油断しないほうがいいかもしれないわよ」
憂「うっ……くっ……」
地面に叩きつけられる憂。なんとか受身はとったが、あの一撃でダメージはどうしようもないほどになっていた。
普通の人間なら肺が破裂していただろう。
さわ子「降参する?」
憂「誰がっ」
憂はたちあがろうとするが、両足が不意に引っ張られ、膝をつく。
見ると、両足が地面にずぶずぶと埋まっていた。
憂は瞬間移動でその場から逃れる。が、移動した先の地面からも砂の槍が無数に突き出す。
必死でそれをかわす憂。地面から無数に繰り出される攻撃。そして圧倒的なスピードとパワーの赤子。
――これが、クラス5の能力。
さわ子「……一つだけ教えておいてあげる」
攻撃の、手がとまった。
さわ子「この子悪魔は、私の召喚する悪魔の中で最も弱いわよ。そう、沢山のライオンやトラの中の、ただの猫みたいなものね」
憂「……!」
さわ子「この子に苦戦するようなら、あなたに唯ちゃんを守ることなんて到底できないわね」
憂「何を……!」
憂(私にお姉ちゃんを守れない……?)
好き勝手を言って……! 何も知らないくせに……!
何も知らないくせに……! 私達のこと、何も知らないくせに……!
殺してやる。
殺してやる。殺してやる。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。
殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。
憂「コロシテヤル……」
そして、憂の瞳は漆黒に染まる――
「なにやってるの、憂」
しかし、優しい手がその頭をなでた。
憂「……!」
さわ子「あなたは……」
和「生きるとか死ぬとか、そんな物騒なこと、あなたには似合わないわよ」
憂「和ちゃん……!」
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