222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/08/26(金) 18:06:09.17 ID:EF8IawbQo
日本 桜が丘 田井中家 律の部屋
律「好き……って」
澪「好きなんだ。私、律のこと」
律「えっと、そりゃ、私も好きだけど……」
澪「そうじゃない。友達とか、幼馴染とかって意味じゃなく、もっと特別な意味なんだ」
律「え……み、お……?」
律は呆然と澪を見つめるだけだった。理解できないらしい。それはそうだろう、あまりにも突然だ。
そういう流れでもそういう空気でもなかった。何もかも唐突だったのだ。
澪「……やっぱり、変かな」
律「いや、だって、そんな突然……」
澪「私だっていきなりだと思うし、突然だと思う。でも、伝えたいと思った。泣いてる律を見て、支えたいと思った」
律「……」
澪「律が苦しんでるとき、哀しんでるとき、いつも隣にいるのが、私だったらいいなって。そう思った。そしてそれ以上に――」
律「澪……」
澪「それ以上に――律の笑顔が見たいんだ」
言ってしまった。自分でも気付かなかった気持ち。気づいてしまった本当の気持ち。
心に秘めておけば、このままずっとなにもかも平和だったかもしれない。
口にしてしまえば、何かが壊れて、もうもとにはもどらないかもしれない。
それでも、伝えなければならない。
だって律は泣いていた。
笑顔が似合う律が。
泣いていたんだ。
律「……あのさ、一つ、聞いていい」
澪「……」
無言で頷く。
律「それってさ、愛の告白ってことで……いいんだよな」
澪「……うん」
律「……ぷっ」
律は頬を膨れさせ、目を細めて息を噴出した。
そして大口をあけて笑う。
澪はどういうことかわからず、ぽかんと律の顔をみることしかできない。
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