42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/03/17(木) 09:41:02.12 ID:LjwDMhJOo
日本 琴吹邸
斉藤「お嬢様、お疲れ様でした」
紬「斉藤、変異種について調査して頂戴。『エヴォルドクラス』という言葉がキーワードよ」
斉藤「御意に」
紬「ふぅ」
斉藤「変異種とまた戦ったのですか?」
紬「ええ、そうよ。あまり強くはなかったけれど、何人もいたら厄介かもしれないわ」
斉藤「お嬢様、このようなことはあまり申し上げたくはありませんが、もうこのようなことはお止めになっては?」
紬「何故?」
斉藤「旦那様は……あなたのお父上は、このようなこと、きっと望んではいません」
紬「どうして? 父は悪を憎み、悪に立ち向かった人間だわ」
斉藤「それはお嬢様や奥様を――たくさんの宝物を守りたいと願ったからです。お嬢様が傷ついていると知ったら、きっと悲しむでしょう」
紬「そうね、私は親不孝よ。きっと、地獄に落ちるでしょうね」
斉藤「お嬢様!」
紬「大丈夫よ、斉藤。私は死に急いでるわけじゃないわ。ただ、私にはこの街でなさなければならないことがある。それを成そうとしているだけ。それまでは、死なないわ」
斉藤「お嬢様。自らの生き死にを自ら選択できるような時代ではございません。ましてやお嬢様の生きる世界は、あまりに過酷過ぎます」
紬「確かに、今、死んでしまったら何も変わらないでしょうね。でも、もう少し、もう少しなのよ……」
斉藤「なにか、考えているのですか?」
紬「企んでいる、と言っても良いわ。それが成就されたとき、私の肉体が死んでも、この世界が変わっていくことになる」
斉藤「……」
紬「おやすみ、斉藤。変異種の件、一週間以内に頼むわね」
斉藤「三日で済ませます」
紬「そう、優秀だわ」
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