67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage saga]
2011/03/19(土) 06:23:09.03 ID:whhP9ezKo
澪「待て……!」
下から声がする。黄金が自分の足元を見ると、澪が地面を這って近づき、黄金の足にしがみついていた。
澪「今度こそ、私は、仲間を……」
さっきの激突で意識が朦朧としているのか、うつろな目でうわごとのようにつぶやいている。
――人間は強い。目に見える力が無くても、世界を変えていける。心によってだ。
黄金「ちっ。気にいらねえな……。おい、お前、この女を可愛がってやれ。俺たちは先に戻る」
ヘビのような男「キヒヒ、良いんですかい?」
黄金達は律を連れて車に乗り込み、すぐに遠くに走って行った。
澪は朦朧とした意識のなかでその車の後ろ姿を見ているだけしかできなかった。
ヘビ男「キヒヒ、俺、こんな顔だからさぁ、どどど、童貞なんだぁ! こんなキレーな女で童貞捨てられるとか、ゆゆ、夢みてぇだぜェ!」
全身をヘビのような鱗に覆われた男が澪に近づく。
ヘビ男「でもよぉ、ここ、この舌には自信あるんだぁ! 俺のチ○ポしごいてたら気持ち良いからよぉ、これでお前の全身も、なな、嘗め回してやるよぉ、気持ちいいぜぇ!」
ヘビ男は口を大きく開き、舌を出す。止まらない。通常では考えられない量が口からせり出してくる。
およそ2メートル。ヘビ男の身長より高い。
舌はゆっくりと澪の顔に近づく。
がしっ
ヘビ男「へぁ!?」
ヘビ男はびたーんという綺麗な音を立てて壁に叩きつけられた。
タックマン「下衆が」
タックマンがヘビ男の舌を握っていた。
ヘビ男「へ、へめぇ!!」
タックマンは思いっきりヘビ男の舌を引っ張る。
ヘビ男はものすごい勢いでタックマンの方向に飛んでいく。
ヘビ男「ひゃ、ひゃめれ! グギャ!!!」
タックマンの渾身の拳がヘビ男の顔面にめり込んでいた。
ヘビ男は再び吹っ飛び、頭を電柱にぶつけ、気絶した。
タックマン「大丈夫か」
澪「うっ……お前が、タックマン……? そうだ、律は!」
タックマン「そうだ、律っちゃんはどこに!!」
澪「連れ去られた……車に乗せられて……」
タックマン「車の特徴とナンバーは!?」
タックマンはやけに焦っていた。
澪はぼんやりとした頭で思い出す。確か車の後姿は見たはずだ。車には詳しくないから、車種は特定できないが、ナンバーは見たはず。
澪「……黒のワゴン、ナンバーは○○○○」
タックマン「わかった! 君は警察に連絡しろ、いいな!」
タックマンはすばやくバイクに乗り込み、一気に走り去った。
澪の頭は少しずつクリアになっていく。そして――気付く。
澪「あいつ、律っちゃんって……」
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