過去ログ - 上条「いらっしゃいませ香霖堂!」
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450:派生型偽典:膝の上[sage saga]
2011/10/02(日) 16:37:52.26 ID:OQJt8xaW0


ここは香霖堂。
時刻は昼を少し過ぎたあたりである。
店内には三人の人間、厳密には二人の人間と半妖が一人いた。
二人の人間は一つの椅子に座り、本を読んでいた。
半妖、つまりこの店の店主もまた、本を読んでいた。
……いつもの光景であった。


一方「……オマエ、いい加減降りやがれ」

打ち止め「えー、降りたら本読めなくなっちゃう、ってミサカはミサカは抗議してみる」

一方「オマエは一人で読めるじゃねェか」

打ち止め「一緒に読むのが楽しいんじゃない、ってミサカはミサカは指摘してみる」

一方「俺は楽しくねェ」

打ち止め「それは嘘! ってミサカはミサカはズバッと言い当ててみたり!」


……この二人がイチャコラしているのも、いつもの光景である。


打ち止め「森近はどう思う? ってミサカはミサカは無茶振りしてみる」

一方「呼び捨てにしてンじゃねェ」

霖之助「それは別に構わないが……何をどう思うって?」

一方「別に無視していいぞ」

打ち止め「膝の上の聖域は保護されるべきか否か、ってミサカはミサカは問うてみたり!」

霖之助「なるほど、分からん」

一方「それが正解だ」


霖之助「えーと、つまり打ち止めは一方通行の膝の上に座っていたい。でも一方通行はそれは邪魔くさいと、そういう訳だね?」

打ち止め「この人にはミサカを膝の上に座らせる義務があるはずである、ってミサカはミサカは主張してみる」

一方「無ェよ」

霖之助「ふむ、確かに人一人を膝の上に長時間乗せるのは、結構疲れるんだよね」

一方「まァな」

打ち止め「それってミサカが重いってこと!? ってミサカはミサカはショックを表情に表わしてみる!」

霖之助「赤ちゃんでも同じことだよ。まして君くらいの年代ならばどんなに軽くとも10kgはある」

霖之助「それに彼は……何というか、少女みたいな体つきであることだし」

一方「おい、オブラートがオブラートになってねェンだよ」

打ち止め「ううん、確かに」

一方「オイ」

霖之助「しかしね、一方通行。今は向こうからせがんでくるけど、いずれは頼んでも膝の上に乗ってくれなくなるものだ。その時の切なさと言ったら……」

一方「俺はこいつの親じゃねェンだよ」

打ち止め「あの子が膝の上に乗らないのは、別の要因だよ、ってミサカはミサカはひそかに呟いてみる」






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