過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/18(金) 15:45:04.59 ID:aSwND5LAO
闇と地獄をたらい回しにされてきたとはいえ、自分達はまだ子供だ。希望を残しておきたいぐらいには脆いし、勝算もなく命を差し出せる程強くない。例え第二位でも、第三位でも第四位でもきっとそれは変わらない。

もし未元物質、心理定規――能力という衣を脱ぎ捨てられれば、自分達はただの少年少女なのだから。ただの少年少女で、ただの――

だが、例え今更衣を脱ぎ捨てられたとしても、自分達がいる場所は変わらない。少年少女だったとしても、学園都市の闇は自分達を食らうだろう。

心理定規「…………」

垣根「……どうした?」

どうやら視線が泳いでいたらしい、気付かない内に、天井に向いていた垣根帝督の視線が自分を捉えていた。

心理定規「……いえ」

そのまっすぐ向いた視線から目を逸らしたのは、きっと不安の表れだろう。

垣根「ふーん」

そんな間の抜けた返事をし、逸らす事なくこちらを見つめる彼はその不安に気付いただろうか。

気付かれたくはないかな、そう思い心理定規は逸らした瞳を垣根帝督に向ける。何かを言おうと迷い、唇から漏れた言葉は、

心理定規「服、乱れてるわよ」

垣根「……抱いてやろうか?」

心理定規「死んで」

そんな応酬。返した言葉に顔をしかめた少年はチッ、と小さく、しかし別に不快感を押し出すようなものではない舌打ちをし、ベッドに深く沈みこむ。

垣根「ま、今の所の問題はもっと先、交渉権の決め手だな。……確か、」




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