過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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◆v2TDmACLlM
[saga]
2011/08/27(土) 23:44:13.77 ID:JoJqfXO40
――――
木山「昔、私が教師をしていた話はしたかな。
その時の教え子と君が重なって見えただけさ」
浜面「……そうかよ」
それが、浜面に手を伸ばした理由らしい。
木山「飲まないのかい? 冷めてしまうが」
浜面「…………」
座るソファーに少し硬さを感じながら、浜面は両手に握るコーヒーカップを眺める。
湯気がのぼる水面に映った自分の顔は、とても自分とは思えないほど疲れきっていた。
にゃー、と、隣で猫が鳴く。くつろぐ様に。ソファに寝そべっていた。
木山「それにしても、ふむ……あの少女がね」
デスクに座り、パソコンを眺める木山が顎に手をやり、なにかを考える。
浜面「…………」
とにかく、溜め込んだ毒を少しでもいい。吐き出したかった。
自身の置かれた立場をかいつまんで吐露してしまったのは、
やはりそんな気持ちが膿みのように溜まっていたからだろう。
魔術や暗部。そんな話は一切伏せ浜面はほんの少し吐き出した。
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