過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
1- 20
828: ◆v2TDmACLlM[saga]
2011/08/27(土) 23:44:13.77 ID:JoJqfXO40

――――

木山「昔、私が教師をしていた話はしたかな。
   その時の教え子と君が重なって見えただけさ」

浜面「……そうかよ」

それが、浜面に手を伸ばした理由らしい。

木山「飲まないのかい? 冷めてしまうが」

浜面「…………」

座るソファーに少し硬さを感じながら、浜面は両手に握るコーヒーカップを眺める。
湯気がのぼる水面に映った自分の顔は、とても自分とは思えないほど疲れきっていた。

にゃー、と、隣で猫が鳴く。くつろぐ様に。ソファに寝そべっていた。

木山「それにしても、ふむ……あの少女がね」

デスクに座り、パソコンを眺める木山が顎に手をやり、なにかを考える。

浜面「…………」

とにかく、溜め込んだ毒を少しでもいい。吐き出したかった。
自身の置かれた立場をかいつまんで吐露してしまったのは、
やはりそんな気持ちが膿みのように溜まっていたからだろう。

魔術や暗部。そんな話は一切伏せ浜面はほんの少し吐き出した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/580.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice