過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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949: ◆v2TDmACLlM[saga]
2011/09/20(火) 05:03:14.95 ID:xWIJga+F0


先に動いたのはステイルだった。怒りを露にし、浜面仕上の胸ぐらを掴み上げる。

ステイル「ふざけるなよ無能力者。誰のせいでこうなったと思ってる。
     かもしれないだと? 僕たちをコケにするのもいい加減にしろッ!」

小さな病室で、響く怒号。

ステイル「この子を救えなかった貴様に今更何が出来る。そんな曖昧な言葉を盾に、
     またこの子を傷付けるのかッ!! そんな言葉を、信用できると思っているのか!!」

浜面「……ッ」

降り掛かる言葉はどれも正確に浜面を貫く。この男の言葉に、間違いはない。
インデックスはこうして目覚める事の無い状態になってしまったのは、まぎれも無く自分のせいだ。
あれだけ助けると言っておきながらも、救えなかったのは自分だ。

浜面「……俺は、」

今なら、魔術師達の気持ちがよくわかる様な気がした。
コイツらは記憶を消す事になっても生きていて欲しいと願い。
自分は能力者にしてでも生きていて欲しいと願った。

前者では記憶を失い、後者では目覚めなくなってしまった。
根本的なところで、違いなんて無い。

本当に救いようが無いのなら。もう諦めていたかもしれない。けど、

浜面「俺はインデックスを助けたい。お前らも、そうだったんだろ」

ステイル「……っ」

浜面の視線が、ステイルへとぶつかる。
そこにあるのは、先ほどは無かった輝き、かつて対峙した時には確かにあった決意。



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