過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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957: ◆v2TDmACLlM[saga]
2011/09/20(火) 05:07:50.34 ID:xWIJga+F0



インデックスの頬の熱が、じんわりとステイルの手を温める。
少女が静かに眠るその姿は、どこか心が洗われるようで、

神裂「……どこへ?」

気付けば足は動いていた。

ステイル「……確かに、ただの無能力者に世界を救う力なんて無い。分かりきった事さ
     せいぜい救えるのは、小さな小さな自分の世界だけだろうね」

神裂に背を向け、彼もまた病室の外へと向かう。

ステイル「だからこそ分かる気がするよ。彼はインデックスを助けるだろう。
     この世界がどうなろうと、どうでもいいのさ。彼も、僕もね」

ステイル「君は見たかい? 彼の目をさ、まるで昔の自分を見ているようだったよ」

なんてバカな事を言っているんだろうと考え、思わず笑う。
しかし、あの何かを吹っ切ったような目の輝きは、今現在のステイル=マグヌスに無いものが宿っていた。

ステイル「僕は僕で足掻くさ。神裂、君はインデックスを守ってやってくれ。
     彼は彼なりの誓いを立てたようだけど……僕は、何年も前に誓ったんだ」

振り向いたステイルの目に映っていたのは、今も眠るインデックス。
多分、それは遠い昔の初恋だったのだろう。

ステイル「その子の為に、生きて死ぬ。ってね」

どこか照れくさそうに、ステイルはそう言った。







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