過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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◆v2TDmACLlM
[saga]
2011/09/20(火) 05:07:50.34 ID:xWIJga+F0
インデックスの頬の熱が、じんわりとステイルの手を温める。
少女が静かに眠るその姿は、どこか心が洗われるようで、
神裂「……どこへ?」
気付けば足は動いていた。
ステイル「……確かに、ただの無能力者に世界を救う力なんて無い。分かりきった事さ
せいぜい救えるのは、小さな小さな自分の世界だけだろうね」
神裂に背を向け、彼もまた病室の外へと向かう。
ステイル「だからこそ分かる気がするよ。彼はインデックスを助けるだろう。
この世界がどうなろうと、どうでもいいのさ。彼も、僕もね」
ステイル「君は見たかい? 彼の目をさ、まるで昔の自分を見ているようだったよ」
なんてバカな事を言っているんだろうと考え、思わず笑う。
しかし、あの何かを吹っ切ったような目の輝きは、今現在のステイル=マグヌスに無いものが宿っていた。
ステイル「僕は僕で足掻くさ。神裂、君はインデックスを守ってやってくれ。
彼は彼なりの誓いを立てたようだけど……僕は、何年も前に誓ったんだ」
振り向いたステイルの目に映っていたのは、今も眠るインデックス。
多分、それは遠い昔の初恋だったのだろう。
ステイル「その子の為に、生きて死ぬ。ってね」
どこか照れくさそうに、ステイルはそう言った。
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