過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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◆v2TDmACLlM
[saga]
2011/09/20(火) 05:35:05.70 ID:xWIJga+F0
ある女の言葉を思い出した。
浜面「……、が」
布束砥信。確かあの女は昨日こう言っていたはずだ。
『彼女達は人間よ。少なくとも、私は彼女を造りものだなんて思えないわ』
そして、自分はこう言った。
『俺にはわからねぇよ。クローンが人間かそうでないかなんて』
浜面「クソが」
溢れてくるこの感情は、多分後悔なのだろう。あの時の自分を殴りつけてやりたい。
あの女の手を、浜面はとるべきだった。何が何でも、あそこで手を握るべきだったのだ。
浜面「なら……答えてみろよ。どうしてお前はあの時、命を賭けてまで俺を助けた」
ミサカ「…………」
浜面「答えられないんなら、お前はあのミサカじゃねぇよ」
ミサカ「ミサカはミサカですよ。御坂美琴お姉様を元に作られた――」
浜面「人間だ」
ミサカ「!」
目の前の少女の表情が初めて揺らいだ。
戸惑いと言うものは、はじめてなのだろうか。
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