過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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107: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/30(水) 12:10:07.83 ID:2pAAEUvjo

「……確か酎ハイがあったな。飲むか?」

「う、うん。沖縄も無事行けるみたいだし、ぱあーっと飲んじゃおう」


両者共共顔を赤くして黙ってしまい、そのなんともいえない空気を払拭しようと一方通行が持ち出してきたのは酎ハイだ。
健全な未成年なら当然摂取してはならないのだが、生憎と彼らは健全とは言い難い。
あくまで沖縄祝いを宴の理由に掲げ、簡単に塩胡椒で味付けした鶏肉を焼いたものをつまみにアルミ缶を傾ける。


「あ、皮パリパリだ。ミサカこれ好きなんだよね」

「夜に食うには向いてねェけどな。肥満への第一歩だ」

「お、お祝いだから良いの! ……肉ばっかり食べてもその体型維持できる人は良いよねぇ、女の敵としか思えないよ」


一瞬躊躇う素振りを見せるも、結局は箸を伸ばしてしまう。
体重計に乗って後悔することになるのは目に見えているのだが、香ばしい香りには敵わなかった。
増量という不穏なワードは酎ハイと一緒に呑み込んでしまうことにする。


「おい、一気はよくねェぞ。度数が低いとはいえ、立派なアルコールだからな」

「んく、んく……あひゃひゃ、もう一本! あなたもじゃんじゃん呑みなよ、ほら一気一気!」


楽しそうに呷る番外個体には、早くも悪酔いの兆しが伺える。
普段はお目付役の立場を担う一方通行も、今日はそんな彼女に釣られて梅酒に手を出す始末だ。

思い返すと、この二人がこうやってアルコールを過剰摂取した後は必ずと言って良いほど『ハプニング』が起きている。


例えば、番外個体が振られた冷たい夜。
身体を重ねたことでただの同居人としての一線を越えてしまった。

例えば、大晦日。
酔いで甘い空気になったものの、二人は呑みすぎでその記憶が飛んでいる。


だから、ここらで止めておくべきだったのだ。
早い段階で悪酔いしているのが伺えた番外個体を一方通行は寝かしつけるべきだったのだ。
何も彼まで一緒になって泥酔ツアーに付き合ってやる必要は無かったのだ。

けれどそれも、今となっては後の祭り。
今更引き返すことなど、最早不可能に等しい。


酔った勢い、というのが一番適切か。
その裏に多少の理性や日頃の願望があったにしろ、アルコールが二人を大胆にしたのは確かだった。



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