過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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117: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/30(水) 12:31:50.97 ID:2pAAEUvjo


「ミサカ達はそこでお茶してるからさ、ゆっくり泣いてきなよ。……ってことでお姉様、たまにはミサカとお話ししよう?」


おぼつかない足取りでお手洗いへ向かう一方通行を見送り、ミサカ二人組はカフェへと連れ立った。
適当に注文した飲み物を受け取り、席に座る。


「そういや、アンタとサシで話すって初めてかもね。えっと……」

「簡単にワーストでも妹でも何でも良いよ、お姉様」

「ん、じゃあワースト。……ね、ねえ、アンタ達ってどこまで進んでるわけ……?」


カップを包むようにして両手を添え、もじもじと恥ずかしそうに聞いてくる美琴。
やはり女子中学生、恋愛ごととなると気になってしまうお年頃なのかもしれない。
番外個体は端から見れば妹である彼女をからかうように、


「えー、恥ずかしくてミサカの口からは言えないなあ」

「んなっ、ふえぇ!? ほ、本気で言ってんのお!?」

「あれぇ? 顔が真っ赤だよお姉様。あひゃひゃ、ナニを想像してるわけ?」

「うぅ、アンタってアイツと暮らしてるうちに性格移ったんじゃないの……?」


そのSっ気は元からです。
尤も、たった一人、今頃お手洗いで悶えているであろう少年の前だとどうも反転しがちなようだが。


「そ、そのさ、どうすれば……あ、べ、別にそうなりたいと思う相手が居るわけじゃないのよ!? 羨ましいとかも思ってないんだから」

「はぁ……丸分かりだっつの」


わたわたと一人焦る美琴が今、誰を思い浮かべているか。
そんなことは彼女と接点を持つ機会が少ない番外個体でさえ分かる。
あのツンツン頭に他ならない。


「まあ、ミサカ達の場合は勢いが結構大きいかな。ミサカが告白っていうの? 
 それも半分勢いみたいな感じだったし。最初に『ヤった』のも……あれは勢いって言って良いのかなあ?」

「ヤ、ヤったって……」


平然とびっくり発言をする番外個体に、美琴はただ赤くなることしかできない。
この少女は本当に自分と同じ遺伝子なのかと疑いたくなるが、彼女の前ではこんな感じの番外個体でも立派な美琴遺伝子の片割れだ。
もしこの場に一方通行が居合わせたら、『告白』の一言だけで互いに頬を染め、良い感じに迷惑なカップルを見せつけてくれただろう。



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