過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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179: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/04/01(金) 23:28:39.48 ID:km2jcPy/o

くちゅくちゅという微かな音と、太ももの間に感じる存在感。
一歩踏み出す度に擦れ、ぬるぬる滑ったその感触に頭がどうにかなってしまいそうになる。




「こんばんはーおねえちゃん」

「あ、あ、」


小学校低学年くらいの女の子に挨拶されて、予想していなかった事態に身体がびくりと強張った。
下校時刻のチャイムは数分前に鳴っている。恐らくその子も家へと帰る途中なのだろう。
立ち止まって固まってしまった『おねえちゃん』を不思議そうに眺めながら、駆けて行く。


自分に向けられたきょとんとした表情。
どう思ったのだろう。
当たり前の挨拶で顔を赤くして、身体が凍ってしまって、それなのに――『異物』を突っ込まれた陰部を濡らしてしまうような女を。


「こんばんはー」


数拍遅れて、先程と同じ様な挨拶の台詞が後方から聞こえてきた。


「ン、気ィつけて帰れよ」

「はーい」


それに応じる男の声。
一見すると人思いな優しい青年だが、彼を知る者であれば如何に似合わないことを言っているのか、分かりすぎて鳥肌モノだ。
『おねえちゃん』こと番外個体もその一人で、立ち止まったままゆっくりと振り返る。
何かに縋るように、目には怯えと――彼女自身に自覚は無いし、あっても認めたくはない、淡い期待を込めて。



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