過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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58: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/24(木) 21:55:42.73 ID:eWahEoj6o

試着室という空間は、外から見た通り非常に狭い。
その上幼い子供と親が一緒に入るのならまだしも、高校生程度の身体が一緒に入ると更にキツくなるのは当たり前だ。

店員や買い物客の『ぎょっとした』という表現がぴったりな顔に見送られ、
彼女が着替える試着室に入るという勇気溢れる行動をやってのけた一方通行は改めてそれを痛感していた。
乱雑に投げ捨てられた番外個体の抜け殻を見て、もう少し淑女らしくできないものかと思わず溜息が零れる。


「何か予想外に前開くみたいで……。試着する時までマフラーしてるわけにいかないし、そうすると丸見えなんだよね」


背中に手を回して悪あがきをしながら、ばつが悪そうに番外個体は言う。
姿見に映った彼女の首や鎖骨の辺りには、成る程確かに赤い痕が。


「ン、貸してみ」


選手交替。
背中の真ん中辺りまで引き上げられたチャックに手を掛け、


(この紐……。透けてンじゃねェか、気付いてンのか? 
 コイツが着る時には注意しねェと、恥かくな。つーか下に濃い色着ると色までモロ透けンぞこれ)


ワンピースとキャミソールの二枚越しに浮かぶ、背中を横断するライン。
少し注意深く見ると、暖色系の色合いだ。

……女の子特有の下着、ブラジャーである。

意識しないように努めてもその線の輪郭は視界の端でちらつき、一方通行は無意識のうちにごくりと生唾を飲む。

女物の下着にこれ程まで欲情したのは初めてで、『そんな気分』になると今度は露出した背中やらうなじやら全てが――




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