過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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◆3vMMlAilaQ
[saga]
2011/03/24(木) 21:57:41.81 ID:eWahEoj6o
「な、何? 何か急に固まっちゃって……怖いんだけど」
番外個体の控えめな声で、我に返った。
「あ、いや……何でもねェよ。あ、上げンぞ」
鏡の中で不思議そうな顔をする番外個体に対し、急に罪悪感が沸き起こる。
この狭い公共の場で自分は一体何を考えていたのだと顔をしかめ、
この後番外個体とまともに視線を合わせることができるだろうかと不安になった。
取り敢えず、今は気にしないのスルー精神でチャックを勢いよく引き上げ、
ぷちん
小気味良い小さな音と共に、背中を一直線に横断していたラインが左右両側に『弾けた』。
チャックが閉まり着替え完了の瞬間を緊張の面持ちで待っていた番外個体の表情は、
理解不能、驚愕、羞恥と赤みを増しながら目まぐるしく変化し、
「な、ななな何が」
胸を押さえてしゃがみ込んだ。
芳川よりは大きいと評価されたカタマリがたゆんと微かに揺れた気がして、それが酷く羞恥心を煽る。
俗に言う『ラッキースケベ』。
どこぞのヒーローと違い、慣れていないこの状況が理解できないのは一方通行も同じで、
「お、おう……わわ悪ィ、こう、勢い余って引っ掛かったンだよ……」
「う、うん、そうなんだ……。あ、あの、ちょっと後ろ向いててくれるかな?」
憤慨することも忘れ、しゃがんだままたどたどしく背に手を回す番外個体。
お世辞にも手先が器用とは言い難い彼女にとって、毎朝行うこの行為でも中々苦戦を強いられるものだ。
数分かけてホックを繋ぎ直してから、後ろを向く一方通行の裾をちょいちょいと引っ張った。
「もォ良いのか」
「うん……」
互いに己の心臓がうるさく響いているのを意識しつつ、それを悟られないようにと平常心を装う。
どちらも同じ境遇であるというところまで意識は回らないらしい。
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