過去ログ - 一方通行「飯も風呂もできてンぞ」番外個体「それじゃあ、あなたで」
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67: ◆3vMMlAilaQ[saga]
2011/03/24(木) 22:09:47.11 ID:eWahEoj6o

沖縄二泊三日の旅。

全く眼中になく、『一等は何か知らないけどとっくに持っていかれているんだろ、それより冷蔵庫』だった二人にとっては予想外のサプライズだった。

内陸に位置する学園都市で暮らす彼らからすると、沖縄というところは海! 飯! 常夏! な憧れの地であり、
しかし学生が旅行することには困難を要する地でもある。
だから一等・沖縄旅行の存在事態知らなかった二人とはいえ喜ばないわけがなく、本命だった冷蔵庫なんかよりずっと良かったと漏らした。

番外個体は小躍りし、人前ではしゃぐ彼女の頭をはたく役割である一方通行も今日ばかりは興奮せずにいられず。
周りにいた人達からも拍手喝采で、アーケードは一時お祭りのような異様な雰囲気に包まれていた。

しかし、暗くなったアーケード街からの帰り道を歩く二人はというと、


「……あんなにはしゃいでさ、ミサカ。馬鹿じゃねえの」

「冷静に考えりゃ分かることだったのになァ……」


一等を当てた直後とは比にならないくらいの沈みっぷり。
この姿を見ても尚、『あぁ福引きで一等だったのか』と想像できるのは読心系の能力者くらいだろう。



―― 一等を引き当てた直後、抽選会場から場所を変え、二人は事務所に案内されていた。


『お、沖縄で結婚式挙げるのはどうかな!?』

『話が飛びすぎだろ。……でも行く行くはそォいうのも良いかもなァ』


とかヒソヒソうずうず話しつつ、旅行の日程や概要の大まかな説明を受けたり必要な書類に記入をしたり。
どうやらその書類を抽選会の実行委員側で統括理事会に提出、許可が下りれば正式に豪華旅行を贈呈となるらしいのだが。


『超能力者と大能力者、ですか……。正直、許可を取るのは難しいかもしれません。
 あ、その場合はそれ相応の商品を準備させていただくこともできますし、お知り合いの方に権利を譲っていただくことも可能ですので……すみません』


ハイテンションだった一方通行と番外個体は、その一言で一気に突き落とされた。
懇切丁寧に説明をしてくれた綺麗なお姉さんも、申し訳なさそうに頭を垂れた。




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