過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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109: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/03/27(日) 19:09:01.61 ID:iXOBvddM0


結局昨日は据え膳だった訳だが、あと一歩のところで彼は正気に戻ってしまった。
良く言えば誘惑に打ち勝つ強靭な精神、悪く言えばヘタレ。

しかし、既存の事実だが理由はある。例えて挙げるなら、睦事にまで至るにはそれなりのタイミング
またはムードというものが存在するのだ。
今日みたいな午前中からの活動予定を翌日に控えていては気持ち的に微妙である。
まるで性生活不充実の夫婦の旦那のような言い訳だが、彼としても本能に流されたまま一線を越えて
しまいたくはない。相手が番外個体なら特に。
こういう時だけは己の成長バランス不具合に感謝もできる。男性ホルモン健全なそこいらの人間なら
今頃すっきりテカテカ、精を存分に吐き出しましたという顔で朝を迎えている筈である。

性ホルモンが狂った一方通行だからこそ、番外個体の誘惑に流される形には至らなかったのだ。
勿体無い気がしないことも無いが、やはり昨日はやめておいて正解だと思い知った。初夜が女側から
のアプローチとうのは何か癪に障る。



それに――――――実際のところ、些細な材料を何個挙げても相比にならない事情だって持っている。



と、まあこんな風に出かける支度をしながらも弁解を止めない一方通行。ちなみに、彼のように特殊
な境遇でなくても女の子と同じ屋根の下で二人きりなのに一線を越えずにいられている英雄が知人の
中に約一名実在するが、一方通行は彼のそんな情報までは知らなかった。

一見すると一方通行の勝ちに思えるこの始末、実はしっかりと裏が用意されていた。

番外個体のフェロモンにより発生したなけなしの煩悩を振り払えたはいいが、その代償は決して小さく
はなかった。と言えば伝わってくれるだろうか?


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