過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
1- 20
283: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/11(月) 23:35:47.68 ID:d9kfNYEk0


「……打ち止めが?」


声色は普段と何ら変化が見られない。演技なのか、それとも素で何とも思っていないのか。
一方通行には判別し難かった。
が、今はそんな場合ではなかったことを瞬時に思い出す。

「ッ、そォだ! 打ち止めは!? あいつは今どこに――――」

気が穏やかでない様子の一方通行を安心させようと、番外個体が口を挟んだ。

「大丈夫よん。そっちは“ツレ”に任せてきたから何の心配も要らないって。ひとまず落ち着きな?
 とりあえずは深呼吸でもしたらいいんじゃない?」

どっちかというと手の掛かる子供に呆れたような顔だ。
だが、一方通行は否定できなかった。

確かにそうだ。ガキみたいな憂さ晴らしとは事情が違うものの、やり過ぎの範疇を超えているのは
この惨状を見ればわかる。ここまで徹底的にやって何か得があるというのか?

だんだん熱が冷め、思考回路が部分的に欠落している自分に気づく。
番外個体に「打ち止めは!?」などと喚くように問うこと自体がそもそもおかしい。
事前に“番外個体が妹達の一人と一緒にいる”という情報を聞いていたにも関わらず、馬鹿みたい
に必死な声で自分は何を叫んでいたのか。
推理するまでもない事にすら気づけなかった。裏を返せばそれさえも忘れてしまうほど自分はトチ
狂っていたことに繋がる。

何とも情けなく、笑えない話だ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/735.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice