過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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337: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/15(金) 20:47:21.17 ID:LvToF1A+0


胸が痛かった。
チクリと針で刺されたような、それも至る箇所を断続的に突かれるような。
そんな痛みが一気に押し寄せてきた。

番外個体の目は、潤んでいたから。
彼女が何を言いたいのかも、想像できてしまっていたから。

だからこそ、一方通行の心は余計に痛みを感じていた。


「あなたがミサカに何もしてこない理由なんて、とっくに知ってる……。このミサカが
 何のために作られたのか、あなただって良く知ってるでしょ?」


潜んでいた真意が、深海から水面へ浮上するように晒されてしまう。
彼女が気づいていることさえ、本当は気づいていた。
結局、ここでも自分は甘えていたのだ。

それに気づいていないフリで貫き通そうと―――――。


そう、全て自己欺瞞だ。
とっくに自覚していた。しかし、認めることに対して恐れを抱いていた。


「ミサカの気持ちはもうあなたに云った。……一生あなたの傍にいたい。ずっと、死ぬ
 まで一緒にいたい。……あなたは?」


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