過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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381: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/04/20(水) 21:28:19.11 ID:2ugeZ1TB0


「お姉様……黒子は、黒子は決してそんなつもりでは……その……」


美琴が自分の封印したはずの心理に気づいていたのは黒子にとって正に誤算だった。
しかし、黒子本人も無意識の内に表してしまっていたのだ。

上条当麻に抱く、仄かで淡い心を。

これまでは御坂美琴一筋で生きてきた少女。今もその想いは変わらない。
だが新しく生まれたこの未知の感情は一体何なのか。手に余る思いを当初は味わっていた。

だんだん明確になってくるに連れ、抵抗も強くなってしまうのは必然だった。
何しろ、気持ちの正体は紛れも無い“恋心”なのだから……。

それもよりによって美琴が好意を持つ唯一の男、上条当麻相手に。

皮肉、と言ってしまえばそれまでだ。

美琴が行方不明となってから、利害の一致で一時的な同盟を結んだ時から、それは始まって
いたのだろう。
上条と近い場所に長く居れば、こうなってしまうと何故予測できなかったのか。
相手が女子とのフラグを建築する、美琴にとって有害な存在であると判っていたのに、何故。

好きになってしまった今となっては、そんな御託ももう後の祭りだ。何もかもが既に手遅れ
の段階へ来てしまっている。

現在では美琴のために上条を忘れようとしているのがかえって逆効果となり、余計に意識を
強めてしまっている事実に黒子はまだ気づいていない。

少なくとも美琴にあっさりと見透かされて真っ白となった頭では適切な判断能力すら危うい
のはおいておこう。


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