過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/04/23(土) 20:17:52.70 ID:6fU7aQkz0
一方通行は無表情でこれを聞き入れる。どのような感想を心中に抱いているのかは、残念ながら
窺えそうになかった。
「第三次世界大戦が思ったより早期に終結した時は残念だったよ。そん時は色々と面倒な規制が
邪魔だったせいで、ついには一滴の血も見る事なく終わっちまったんだから」
まるで嫌な思い出のように語る少女。
一方通行はここで目を閉じ、また開く。それがこの正面に向かい合う彼女の本質を見極めた合図
であった。
「なるほど……、よォくわかった。どォやら、俺の通告が根本から堂々と破られたわけじゃねェ
らしいな」
「ああ、その件か」
思考の回転も速い少女は即座に応じてみせた。
「通達は私自身に来なかったからね。けど、借金抱えたせいで泣く泣く『雑派』へ編入させられた
憐れな野郎。親戚の命を闇商人に握られて仕方なく偵察部隊で働かされた不憫なヤツ。そういった
知り合い連中は、手を叩いて歓喜してやがったよ。『これで光の世界でまっとうに生きる事ができ
るんだ!』ってね……。私はそいつらとは違う。現に、私には何の“鎖”も掛けられちゃいない」
「なら安心だ。オマエが自分の信念に従った上で行動してるンなら、コッチがためらう理由も存在
しなくなる。“末路を受け取る覚悟もある”と看做して問題ねェな?」
「責任と自覚は基本中の基本。いちいち確認を取る必要があると思う?」
「ケッ……」
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