過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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50: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/03/21(月) 20:36:42.61 ID:po2DgXaE0

だが所詮、無意味な抵抗に終わる。

「仕方ないじゃん。寒いんだもん」

もちろん嘘だ。くっついていたい口実だ。一方通行は敢えて愚鈍な自分を演じているだけで、本当は
全てわかっている。
だからそんな彼女を可愛いやつだと思うし憎たらしいやつだとも思う。


だが、しかし―――――――肝心な応え方が今ひとつ掴めないでいるのだ。


理由はそれこそ挙げたらキリが無いが、強いて二つ。
自身の性格と経験に乏しいことだ。

誰にでも得手不得手ありとは本当に良く云ったものである。

「………ケッ」

せめてできる事は、番外個体が絡められるために腕と身体との間隔を無言で空けてやるくらいだ。
それでもだいぶ照れ臭いのには変わりない。精一杯妥協してこれである。
学園都市が切り札として要する怪物はそこにいなかった。いたのは粗忽で不器用で純朴なただ顔つき
の悪い少年と、その少年の腕にピッタリと絡み付いて離れずにいる幸せそうな顔の少女だった。



黄泉川宅から自宅までの帰り道、二人は道中のコンビニへ足を運んだ。
目的は缶コーヒーの補充である。
帰宅途中はこうして頻繁にここを利用する。少し戻ればスーパーもあるのだが、そちらは主に食材の
買出し用に立ち寄っている。目的がコーヒーだけならここで充分だと一方通行は思ったのだ。


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