過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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530: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/05/11(水) 22:57:01.45 ID:bnE8ajSE0


しかし、これだけでは数多い疑問点のほんの一部が解明されただけにすぎない。

とりあえず、今解ったのは彼女らの現在の立ち位置である。
麦野たちの動向や趣旨も気にはなるが、それらは後に回して最優先の質問を投げ掛けた。


「オマエ達の近況は大体把握できた……。話を変えさせてもらうが、番外個体と打ち止めの方は
 本当に大丈夫なンだろォな?」


「ふふふ、心配性ね。ちょーっと待ってなさい。今確認してきてやるから」


大人の余裕にも似た不敵な笑みを残し、麦野はいったん席を外した。
携帯電話を片手に持っていたのを見る限り、“そちらの担当者”へ連絡を取りに行ったのだろう。
彼女達が集合所兼隠れ家として利用しているこの空き施設は地下に位置する。電話使用の際は上まで
出向かなければならないのが面倒だが、その点さえ妥協すれば身を隠す場所としては悪くなかった。
わざわざ内密にしている部分が若干気に入らないが、出すぎた詮索で下手に敵を増やす必要はどこに
もない。この時はまだそう考えていた。

仕方なく自分も椅子に腰を下ろし、荒れていた心を落ち着ける作業に掛かった。

ふと、そこで感じる重苦しい視線。


「……………」


右奥のカウンター席に座る絹旗最愛が、こちらへ冷たい目線を送っていた。


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