過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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608: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/05/24(火) 21:24:59.90 ID:Q5J8VsfX0


「いえいえ、なんと言っても常盤台中学で唯一この私の上に立つ存在ですもの。気にするな、なんて無理無理」


お嬢様語とギャル語を見事に混合させた人物は、突然目の色を変えた。
心の中まで見透かしてしまいそうな真っ黒な瞳。たちまちこれが美琴の動揺を誘った。
この人物が何をしようとしていたのか、無論知っていたからだ。


「ちょっ!? や……やめてよ! 別に嘘なんて吐いてないわよ!?」

「ふふふ、取り乱さなくても大丈夫。人の外面しか見えない生活なんて遠い昔に捨ててますわ。どれほど特殊な
 環境であろうとも、人間というのは順応性に優れた生き物。どんな能力に恵まれようと、習慣が新鮮な心を奪い
 去る様に世界は成り立ってますの。貴女の底なんて、今更知ったぐらいでどうも感じません」

「意味わかんない表現で煙に巻こうとしてんじゃないわよっ!! っつかホントに性質悪い能力よねそれ!」

「お互い様です。そういう貴女も漏電してますよ? 雷の鎧も私からしてみれば充分羨ましい能力ですわ」

「………ああ分かってるわ。アンタの前でいくらポーカーフェイス作ったって無駄な事だってのは。本質を見破る
 とか誤魔化しにくいとかってレベルじゃないぐらいにねぇえ!!」

「ずいぶん嫌われているようで、寂しいですわ。………まぁあまりからかっても得があるわけではありませんし、
 貴女の堪忍袋の緒を切ってしまう前に退散するとしますか」


ヒートアップする美琴とは正反対の涼しい顔で女は背を向ける。
だが、意外にも美琴は呼び止めた。一つ確認し忘れた事があったからだ。


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