過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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828: ◆jPpg5.obl6[saga]
2011/07/18(月) 22:39:57.01 ID:opLHq8YV0


―――



普通に晩飯を外で摂るだけのつもりが、酒入りの小宴会になってしまった番外個体編入初日。
同日、とある病院に彼はいた。


「……………」


茶髪にほぼ同色のジャージ、下はジーンズを着用した一見ただの不良にしか見えない少年は絶賛不幸中といった湿っぽい
面持ちで待合室の椅子に腰掛けていた。
彼、浜面仕上の全身からはまるで受験結果発表直前みたいな、妙な緊張感が走っている。
だがその反面、やはりどこか湿々とした印象も混合していた。

手を合わせて、顔の前で意味もなく何かを祈り続けているその仕草に、側を通る入院患者などの同情の視線を彼に向けて
いた。場所が場所だけに、この少年が今どんな状況でどんな心境なのかが何となく察知できているのだろう。

決して森閑としたエリアではなく、そこいらで話し声やらアナウンスやらは鳴っている。
が、浜面にはそんな音など耳に入ってこない。
今の彼にとって、ここは寂れた無音地帯と何ら変わりないのだ。

それほどに、心ここにあらずだった。
一人の少女のこと。あの日に起こったこと。
全てが今でも鮮明に脳内でリプレイされる。



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